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今、ガン治療で漢方や健康食品等に代表される統合医療、代替治療への関心が高まっています。四国ガンセンターの調査によると、ガン治療の際、患者の30%が東洋医学、食事療法、民間医療など何らかの"非西洋的"な医療をセンター外で受けていることが分かりました。なぜ患者が「代替医療」を求めるのか。
米国では
アメリカ国立医療研究所でも、非西洋医学(中国の漢方、インド医学、心理療法、健康食品などの健康増進)の考えを取り入れています。UCLAでも代替医療のホームページがあります。
日本でも
東京医科大では、免疫療法に漢方や、養子免疫療法等、
川越市の帯津三敬病院では、西洋医学と気功、漢方、心理療法(瞑想)を取り入れたり、ガンの転移を予防するためビタミンCの大量投与など試している。ガンと共生するという考えかたです。
「自然治癒力」
高知医科大では、退院後の免疫力を維持するために、漢方薬を処方しています。患者の免疫力を測定し、再発の兆候をいち早くつかみ、早期に治療を施すことで、再発予防に効果を上げている西洋医学と、漢方などの東洋医学や心理療法を組み合わせた新たな治療法(代替治療)も取り入れています。
免疫マーカーを活用したり、心の持ち方に心理療法を取り入れています。人間は健康な人でも1日に3,000〜4,000のガン細胞が発生していますが、自然治癒力により健康に生活できるわけです。
「統合医療、代替医療」
人の健康は運動、睡眠、食事のバランスが重要で西洋医学でもそれが根底であり、現代医学のガン治療は今から20年後に振り返れば野蛮な治療といわれる可能性があります。
患者さんの立場からは、信頼していた医師の方から現代のガン療法を受け身も心もぼろぼろになったあげく、今の医学ではもう手のほどこしようがありませんといわれては裏切られた思いでしょう。
近代医学は素晴らしく進歩し人類に多大な貢献をしていますが、いまだにその原因も治療もわからない難病も残されています。
そうしたことをふまえ近年、西洋医学以外(東洋医学的手法、運動、食事<食品>、心理学など)の身体全体を見る処方(代替医療)を今後取り入れる方向にあります。
現代医学で出来ることと代替医療を取り入れることの両面の良さを生かすのが真に科学的立場だと思います。
また近年セカンド・オピニオンという言葉が聞かれるようにないましたが、これは直訳すれば第2の意見と言う意味です。診療をうけている医師とは別の医師に新たに診断を求め、アドバイスを受けることです。患者主体の医療が唱えられる中、日本でも拡がりつつあるようです。
●平成16年2月9日のNHK総合TVではPM7:30分からのクローズアップ現代では、現在の医科大学でも西洋医学、漢方、整体、ハーブ等と世界の伝統医療を見直し患者が求めている医療をめざす方向にあると取り上げています。
■ガン予防14カ条 ■第 8回 日本癌コンべンション ■ 西洋医学と東洋医学との違い
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