いま最も信頼できる「ガン予防14カ条」とは? -大翔-

 『食品と栄養とガン予防:世界的展望』(世界がん研究財団・アメリカがん研究財団)

 第1条 食事は植物性食品を中心とする。野菜、果物、豆類、精製度の低いデンプン質の主食など、できるだけ多様な種類の食べ物を摂る。
 第2条 体重はBMl(日本では体重/身長mX身長m)の数値18.5〜25を維持して肥満を避ける。
 第3条 運動は1日1時間の早歩きと、1週間に合計1時間の強度の運動を行ない、体を動かす習慣を維持する。
 第4条 野菜・果物を1日に合計400〜800g摂る。
 第5条 野菜・果物以外の植物性食品としては、1日に600〜800gの穀類・豆類・イモ類・バナナなどを摂る。
 第6条 飲酒は勧められない。アルコール類を摂るなら男性は1日に2杯(ビール500ml、ワイン200ml、ウィスキー50ml、日本酒1合)以下、女性は1日1杯以下に控える。
 第7条 赤身の肉(牛肉、羊肉、豚肉など)は1日80g以下に抑える。
 第8条 総脂肪量を減らし、総エネルギー量の15〜30%の範囲にとどめる。とくに動物性脂肪を控え、植物油を使用する。
 第9条 塩分は1日6g以下に抑える。香辛科やハーブ類を使用するなどして、減塩のための工夫をする。
 第10条 カビ毒に注意する。食べ物を常温で長時間放置せず、カビが生えたものは食べない。
 第11条 腐りやすい食品は、冷蔵庫か、冷凍庫で保存する。
 第12条 食品添加物や残留農薬に注意する。適切な規制下では添加物、汚染物質、その他の残留物はとくに心配いらない。

 第13条 黒こげの食べ物を避け、直火焼きの肉や魚、塩干し燻製食品は控える。
 第14条 栄養補助食品は、以上の勧告を守ればあえてとる必要はない。
 報道によっては、この14ヶ条に「タバコを吸わない」を加えて“がん予防15ヶ条”としている場合もあります。しかし、タバコの発がん性はすでに明確であるため『食品と栄養とがん予防:世界的展望』の14ヶ条にはあえて含まれていません。

第18回 日本癌コンべンション 西洋医学と東洋医学との違い ■ 東洋医学の病気のとらえ方